artext.design

“artext.design”はただのブログです。 一見、何の変哲もない静かなブログですが、 いつでも野望は100万PV。 私は文で呼吸したい。


advertisement

無届介護ハウスに思う

この記事をシェアする

f:id:alice_cube:20161010113126j:plain

無届介護ハウスとは、老人福祉法で義務付けられた届け出を済ませていない有料老人ホームで、厚生労働省の調べによると、2016年6月末の時点で有料老人ホームは全国に1万2946施設あり、このうち9.3%(1207施設)が無届の状態にあるという。身寄りがなく所得が低い行き場のない高齢者の最後の砦になっているらしい。

 ルール違反の施設ではあるものの、行政もほとんど指導をしておらず野放しで、むしろ、その入居に関して行政からも紹介を受けている例もあると言う。

 そんな違法臭漂う施設がどうやって運営されて、利益を上げているのだろうと思いネットで少し調べてみた。そもそも無届け介護ハウスとは、以下のような条件で脱法しているようだ。

  • 老人が肩寄せて生活するシェアハウスである
  • 有料老人ホームではない、彼らの家である
  • 故に住む人々の介護はあくまでも在宅である
  • 故に“施設”が食事やサービスを提供しているのではない
  • 介護はあくまでも訪問介護事業所が行っており、施設職員ではない

居住費は安いが、在宅扱いで身内の(指定)業者からのサービス限度額マックスまで組み立てて回収するという仕組みらしい。

ちなみに、老人福祉法には有料老人ホームに関してこう書いてある。

第29条 有料老人ホーム(老人を入居させ、入浴、排せつ若しくは食事の介護、食事の提供又はその他の日常生活上必要な便宜であつて厚生労働省令で定めるもの(以下「介護等」という。)の供与(他に委託して供与をする場合及び将来において供与をすることを約する場合を含む。)をする事業を行う施設であつて、老人福祉施設、認知症対応型老人共同生活援助事業を行う住居その他厚生労働省令で定める施設でないものをいう。以下同じ。)を設置しようとする者は、あらかじめ、その施設を設置しようとする地の都道府県知事に、次の各号に掲げる事項を届け出なければならない。

条文を読むと、“他に委託して供与をする場合及び…”とあるので、雰囲気的には上の脱法スキームも今やアウトのようだ。それでも尚、行政やケアマネ、病院も、分かっていて紹介するのだから、これはこれとして、必要悪というよりはそういうカテゴリーを新しい枠組みとして作った方が良いと思う。

思うに、有料老人ホームとして“届け出”をさせるコトで行政が適切に関与、指導できるようにしたとしても、そもそも資金力がないから設備的に改善が難しいといった場合、関与しても改善されないのであればお取り潰しにするか?できるか?と言えば、中に住んでいる人のコトを考えればそれも難しいだろう。

 

ご利用の皆様へプライバシーポリシーなど

advertisement