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“artext.design”はただのブログです。 一見、何の変哲もない静かなブログですが、 いつでも野望は100万PV。 私は文で呼吸したい。


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Essential Dementia Care Guide 22 3大介護(ケア)について考える

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以前、介護福祉士という資格を持つ者の仕事の定義はこう法に明記されていた。

専門的知識・技術をもって、入浴、排せつ、食事その他の介護等を行うことを業とする者

故にこの『入浴』、『排泄』、『食事』の世話こそが介護であるという捉え方をされ、それを3大介護(ケア)と呼んでいる。しかしながら、時代は変わり、平成19年にはその定義規定はこう変更された。

専門的知識・技術をもって、心身の状況に応じた介護等を行うことを業とする者

それであっても、3大介護(ケア)は入居者(利用者)の生活の大きな部分を占めていることには変わらず、その振り返りを『今』に即して考えていくことはとても大事なことである。

食事についてのチェックポイント

  • 喫食2時間制限外の食事に対応する備えはできているか?

    個別ケアを実践するにあたり、そもそも、毎日1日3食という考え方がナンセンスと言える。もちろん、栄養管理面での問題もあるが、わたしたちとて、毎日3食摂取しているわけではなく、間食で補っている場合もあり、それと同じである。

  • 下膳を優先し、入居者(利用者)を急がせてはいないだろうか?

    ヒトによりその摂取スピードは違う。食事は頑張って食べるものではなく、美味しく楽しく食べるものである。

  • 食事は一人ひとりの嗜好や温度、食材に合わせた形態、その時々の希望する量で提供することができているだろうか?

    特に量に関しては毎食同じ量を提供する必要はない。わたしたちとて、お腹が空かないときもあるし、そもそも嫌いなものは食べたくない。

  • 食べる際の姿勢に関して配慮しているだろうか?
  • 食欲が高まるように環境は配慮されているだろうか?(盛り付けや照明 等)
  • 食事であるという雰囲気作りをもって、そのヒトが食事に集中できるように配慮されているだろうか?
  • 食事の摂取に関して、そのヒトができる生活機能を介護者が取って代わってはいないだろうか?(自立支援をしているか否か)

排泄ケア(介助)についてのチェックポイント

  • 個別の排泄パターンを把握し、それに合わせて介助をしているだろうか?
  • 定時の介助になってはいないだろうか?

    例えばヒトはおおよそ250cc~300ccの尿が膀胱へと溜まった際に尿意を感じる。その知覚するという生活機能を重視した介助を行うことは、膀胱と尿道の協調によって“蓄尿する”という機能を同時に大切にすることにもつながる。

  • 尿意や便意を感じた際に入居者(利用者)がその介助を頼みやすい環境になっているだろうか?
  • 羞恥心やプライバシーに配慮した介助、その後の処理方法を行っているだろうか?
  • いつ、どこで排泄するかを判断する生活機能を大事にしているだろうか?
  • 排泄後、自分で排泄環境(清潔 等)を整えるという生活機能を大事にしているだろうか?

入浴についてのチェックポイント

  • 羞恥心やプライバシーに配慮した介助(主に個浴・同性介助)となっているだろうか?
  • 入浴の方法、物品に関して、入居者(利用者)の好みや手順を尊重しているだろうか?
  • 必要以上の介助を介護者が行ってはいないだろうか?
  • 今、その入居者(利用者)がここで入浴するべき必要性、必然性を感じているコトを確認しているだろうか?

    そもそも、入浴に関しては一番難しい。例えば、マズローの欲求5段階説で言うのなら、食事と排泄に関してはもっとも原始的な欲求であり、拒否があったとしても、機能的な問題がなければ、お腹が空けば食べるし、トイレや排泄介助への拒否があったとしても、出るものは出る。しかしながら、入浴に至っては、あくまでセルフケアや社会的な側面が大きく、所属と愛情の欲求以上の階層に属するものであり、入浴をしないことが生命維持に危機を与えることもない為に、必要や必然を感じなければそれが為されることはない。わたしたちとて、“今日ぐらいは、、、”と入浴を飛ばしてしまうこともあるだろう。それと同じである。

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