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“artext.design”はただのブログです。 一見、何の変哲もない静かなブログですが、 いつでも野望は100万PV。 私は文で呼吸したい。


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Essential Dementia Care Guide 4 福祉を支える美しいコトノハたち Ⅱ 当事者からのメッセージ

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福祉の理想は美しい。その時々、時代の節目に生み出された思想は堅苦しい哲学のようなロジカルなものではなく、むしろ甘美な酒のように酔わせてくれる一遍の詩のようだ。

 当事者の願い

 

5つの基本的権利

人間として、私の生命も心もたった一つのかけがえのないものとして大切にされる。あなたも人間だから私もあなたを大切にする。(生存権)

人間として何事も強制されたり、考えを押しつけられたりする事を拒否することができる。(自由権)

人間として、私は私の意思をもち、創造・選択・決定・自己実現できる。 そして自ら責任を負う権利がある。(自己選択決定権)

人間として、互いを認めそして話し合う。 違う人間だけれど平等であるために誰もが支え合う。(社会権)

人間として、私は私を高め、豊かな心を育てる。 私は夢に向かって歩む。(幸福追求権)

谷 祐助

 

本人から支援者へ

私達に関することは、私達を交えて決めてください 世話をやくのではなく支援をしてほしい 支援者は注意深く相手の意見を聞いて私達をよく理解する 私達に代わって発言する必要があるときには、許可を求める 可能なときはいつも私達が自分で発言できるよう励ます 私達がどういった選択が可能なのかを理解できるよう助ける プライバシーに関する私達の権利を尊重する

支援と支配は違うのです

国際育成会連盟 第12回世界会議本人会議 1998年

 

穏やかな対応となじみの関係を作ってください 近くでゆっくりと話してください その人のペースに合わせ、わかりやすい言葉とやさしい態度で接してください 感情を大切にし、自尊心と高めてください 人生の物語を大切にし、共感をもって接してください 今を大切にして、残された能力にはたらきかけ、良い点を表現してください なじみの環境を整えてください 不快な音をなくし、不安を引き起こす夕方に関わりを多くしてください 不安感を和らげ、孤独にさせないでください できることを支え、尊厳を支えてください

クリスティーン・ブライデン(Christine Boden)

 

 わたしたちは、偏見や差別をしていなくても、自分がそのヒトより優位な立場にあることは変わらないので、無意識に配慮や思いやりを見せてしまい、彼らの自己決定権を軽視して、その尊厳を知らずに傷つけている、そしてそれに気がついていないことがしばしばあります。これをパターナリズム(父権的温情主義・温情的庇護主義)といいます。そこからの脱却の為に強調されるようになったのが、エンパワメント(自己決定する力を抑圧されたヒトの主体性を回復させる)やアドボカシー(自己決定能力の低下したヒトの権利・利益を守る=権利擁護)といった実践原理です。

自立生活運動の重要な言葉の中にはこんなものもあります。

 

自立生活とは、どこに住むか、いかに住むか、自分で生活をまかなえるかを選択する自由をいう。それは自らが選ぶ近隣のコミュニティの中で生活することである。また自らの選択で一人暮らしをするか或いはルームメートと共に暮らすことである。自分自身の生活形式――日課、食物、娯楽、悪事、善行、レジャーあるいは友人――を決めることである。過ちをおかす自由でもある。

リスクをおかすことの尊厳、それが自立生活運動のすべてである。失敗するかもしれない可能性なしには、障害者は真の独立と人間性の証し――つまり良きにつけ悪しきにつけ選択する権利――を持つことにはならないといわれている。

 

参考文献・引用文献 認知症介護実践者研修資料・社会福祉学習双書2015

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